令和5年度番組審議会
出席者
審議委員
(※50音順)- 池田 輝夫 委員長
- 池田 友美 委員
- 小池 喜志子 委員
- 柴 千恵美 委員
- 竹中 則子 委員
- 西村 博美 委員
- 原 安司 委員
伊那ケーブルテレビジョン
- 代表取締役 向山 賢悟
- 常務取締役 伊藤 秀男
- 放送部長 平山 直子
- 放送課長 稲田 久人
向山賢悟 社長 挨拶
日ごろより当社の自主制作番組において委員の皆さまにはそれぞれのお立場で貴重なご意見、アドバイスを頂戴していますことに心から感謝をしております。
番組審議委員会でありますが、地元で地域密着を掲げているケーブルテレビ局として大変有意義で貴重な機会ととらえています。
日々の取材、また営業やメンテナンスで、加入者の皆さま、また地域の皆さまから、ケーブルテレビに対するご要望、ご意見、お褒めの言葉をいただくこともあります。一方お叱りの言葉をいただくということもあります。
番組審議委員会はそういった様々な意見をサービス、事業運営に反映できているかどうかを、委員の皆さまにアドバイスをいただく機会です。
特に当社の経営理念「地域から必要とされ頼られ期待されるケーブルテレビ」を目指していくうえで、健全経営は当然のことながら地域の課題解決につながるようなサービス展開、地域貢献事業というものにもしっかりと取り組んでまいります。
それにより地域においてケーブルテレビはなくてはならないという存在価値を高めることができるということを信じて日々業務にあたっています。
今までは有線によるテレビ映像で地域の皆さまに情報提供してまいりましたが、これからは加入者ではない方にも、また伊那にお越しになっている県外の方にもしっかりと情報提供しようということで、コミュニティFMの開局準備も進めているところです。
具体的なスケジュールなど準備ができましたら正式にご案内させていただきます。
今まで以上に地域メディアとしての役割をしっかりと果たしていく所存でありますので期待していただければと思います。
池田輝夫 委員長 挨拶
今、社長が申されましたようにケーブルテレビは地域の皆さんになくてはならないものに近づいているのではないかと感じています。
コミュニティFMが開局すると、地域のメディアのひとつとしてますます発展していくのではないでしょうか。
地方の時代映像祭という全国規模の映像コンクールで伊那ケーブルテレビは今年度も入賞し、連続3回、合計9回入賞しているという報道がありました。
伊那ケーブルテレビの企画力、技術力が評価されているということだと思いますので、そうした面を伸ばしながらますます地域のためになるケーブルテレビになってほしいと思います。
今回の番組審議委員会での意見を反映し、いい番組づくりにつなげていただきたい。
最近、機材の故障によってニュースが放送されなかったという事態がありました。技術が悪いのか機材が悪いのか分かりませんが、課題の一つだと感じています。
協議事項
(1)コミュニティチャンネル年間計画の説明
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池田委員長:最近特に若者が、テレビを観ずにインターネットを観る時代になっている。そういう時代だということが今後の課題ではないかと思います。
(2)第49回日本ケーブルテレビ大賞 優秀賞・NHK WORLD-JAPAN賞 受賞作品
「伊那まちの理髪店 ~吉田理容館~」 を視聴して
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原委員:懐かしく観ました。吉田理容館は通り町でも古い歴史があります。
理容館の建物自体が看板建築であり、放送を観て訪れる人もいるかもしれない。街並みにスポットを当ててもらうことが地域の発展にもつながると思う。
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竹中委員:本当に懐かしく感じました。
吉田里美さんが仕事を愛し、長い間続けていることが尊いと思いました。
自主番組を通じて伊那市、故郷を愛するという心が若い人たちに育てばよいと思います。
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小池委員:伊那ケーブルテレビが何回も賞を受賞していることに敬意を表したいと思います。
なぜ吉田理容館を取り上げたのかをお聞きしてみたい。
去年の審議委員会では箕輪町の養蚕の番組を観ました。取り上げたいことがたくさんあると思いますが、その中からひとつに絞って作品にし、賞をいただくということは素晴らしいことだと思っております。
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平山部長:なぜ吉田理容館を取り上げたかについて番組を制作したスタッフから「まちの姿が移り変わる中で、吉田理容館を取材して記録し、地域にこういうお店があるということを伝えたかった」と聞いています。
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池田委員長:だんだん古いものがなくなってしまう。そういうものを取り上げることはいいことだと感じる。
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柴委員:ほのぼのとしたいい番組だと思いました。
アーカイブが伝える力は大きいと思っていまして、レギュラー番組で最近放送している「記録する街並み」はただ風景を撮影した映像ですが見てしまいます。
ぜひ失われていくものを映像で撮っていただくことに力を入れていってほしい。
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西村委員:このドキュメンタリーがすごく好きで、実際の放送を家族で見ました。
テレビ番組について家族で会話することは少ないですが、この番組については話題にしました。
弟子がたくさんいた時代のことも映像にあり、ひとつの理容館にこのような歴史があったことを知ることができました。
今知ることができない歴史や映像を見ることが出来るのは、私たちにとっても宝ですし、吉田さんにとっても、そこに来ているお客さんにとっても宝だと思う。ケーブルテレビにしかできない素晴らしいドキュメンタリーだったと思います。長期間の撮影で大変だったと思いますが心を打つものがありました。
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池田委員:私は幼い頃、祖母に連れられて通り町の商店街に来ていました。祖母との思い出のある場所が映ると、ほのぼのとした情景を思いだします。吉田理容館の隣に今は閉店したニシザワが映っていたので貴重な映像だと思いました。
私自身はケーブルテレビに加入しているので観ることができますが、ケーブルテレビに入っている方が少ないと思います。
南箕輪村の広報番組で保育園の「もうすぐ1年生」という番組を収録し、放送のお知らせをしましたが、「加入していないのでどうやって観たらいいか」という問い合わせがありました。伊那ケーブルテレビでは、どういった方法で加入を促しているのですか。
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向山社長:保育園や学校のイベントがある際は、初期費用を安くしたキャンペーンでご加入していただいているというケースもあります。
録りためている映像を、加入していない家庭で見ていただくための方法を、これから研究していかなければならないと考えています。
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池田委員長:現在の加入率はどれくらいか?
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向山社長:6割弱です。テレビをみない若い世代の方にはニュースの一部をYouTubeで配信し、ケーブルテレビに誘導するようにしています。
(3)ケーブルテレビに対する意見
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小池委員:私はニュースを欠かさず観ています。見逃さないように録画もしています。
ケーブルテレビのニュースのいいところは身近な情報をいち早く知ることができ、見逃しても再放送で観ることが出来ることだと思います。
私は住まいが箕輪町で、みのわ新聞という身近な新聞がありますが、まずその新聞とケーブルテレビのニュースを観ないと地域のことは始まらないと自分の中ではそう思っています。
テレビだけではなくインターネットのサービスもありますので多方面から広報してはどうかと思います。
また、お年寄りの番組が少ないと思います。番組「脳いきいき体操」はお年寄り向けかと思いますが、今、マレットゴルフがブームだと思います。
私も高齢になってから始めましたけれども90歳過ぎの方が元気でやっている。
箕輪町にも九つぐらいグループがあります。伊那市にも南箕輪村にもグループがたくさんあると思いますので、そこにスポットを当ててもらうと、お年寄りも元気になりますし、観る機会も増えると思います。
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竹中委員:地域ごとに本当によく取材に来てくださると感じています。
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向山社長:取材については基本的に声をかけていただいた依頼には全て応えようという考えです。
理想論ではありますが、地域の皆さま全員にテレビに出てもらいたいという思いがあります。
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池田委員長:ニュースの天気予報ですが、最高気温、最低気温がほかのテレビやインターネットとは微妙に違っています。ケーブルテレビは何をもとに放送していますか。
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平山部長:ウェザーニューズと提携していますのでウェザーニューズの伊那地区からの情報を放送しています。どこを基準点にするかによって若干気温に違いがあります。
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原委員:天気予報を知りたい場合はdボタンを押して見ます。このサービスは素晴らしいと思います。
データ放送は文字も小さく画質も見づらいので、もう少し見やすいものに変えてもらえればありがたい。
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池田委員長:検討してみてください。
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竹中委員:行政の議会中継は、傍聴に行きたいけれど行けないときは観ています。
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池田委員長:意見などありましたらケーブルテレビに連絡していただければいいと思います。
以上