番組審議委員会

期日:令和2年度3月22日(月)

出席者

審議委員
  • 池田 輝夫   委員長   元南箕輪村議会議長
  • 池上 政史   委員    伊那市広報広聴係長
  • 小澤 登志男  委員    伊那市区長会長
  • 北原 ゆう子  委員    元ふれあいネットワーク長谷
  • 小池 喜志子  委員    元長野県交通安全協会女性部長
  • 那須 政司   委員    箕輪町みのわの魅力発信室広報交流推進係長
  • 堀 正弘    委員    南箕輪村総務課長
伊那ケーブルテレビジョン
  • 向山 賢悟  代表取締役社長
  • 伊藤 秀男  取締役放送部長
  • 稲田 久人  放送課長
  • 平山 直子  放送課長

議事録

社長あいさつ

日頃より、当社のコミュニティチャンネル「いなテレ12」に対して、それぞれのお立場からアドバイスをいただき御礼申し上げます。
前回の番組審議委員会が新型コロナウイルスの感染拡大に伴いまして、書面開催という形で、DVDをお送りさせていただきましたので、今回は2年ぶりの開催となります。
まだまだコロナ禍が続いておりまして、ここに来まして県内においても感染が広がっている中で、当社も地元のケーブルテレビとして、地域メディアとしてどのようなことができるのか何をしなければならないのかと、自問自答しながらの年だったと振り返っています。
伊那まつりといった大きなイベントも中止となり、イベント等も中止や延期が相次ぎ、地域の皆様の笑顔や元気をお伝え出来ない歯がゆさを感じながらも、コロナ禍だからこそ、例えば学校現場でいうとケーブルテレビを通じた授業だとか、メッセージのやり取りといったことに期待を寄せられたのは事実ですし、これからのケーブルテレビの可能性も感じることができました。今後もコロナ禍が続くと考えられるので、withコロナ、afterコロナ時代に向けてのケーブルテレビだからこそできることを追求していけたらと思いますので、本日も限られた時間ですが貴重なご意見を頂けたらと思います。

委員長あいさつ

この一年間はコロナで大変な1年間で行事が中止となったり色々なことがありましたが、ケーブルテレビはそれに代わるような番組を作ったり、学校との提携が進められて、見る側からも頼もしく思っています。
ドローンを使った配送事業「ゆうあいマーケット」やAI人工知能での「ぐるっとタクシー」など新しい事業も進められているようです。
定着しているケーブルテレビですが、さらに、見ている視聴者の皆様により良い番組が提供できるように、皆様のお考えご意見を聞かせていただけたらと思います。

「ゆうあいマーケット」「ぐるっとタクシー」について

伊藤:番組審議委員会ですが、発展的な取り組みとして伊那市と一体になって進めている事業について紹介します。見るテレビから使うテレビへということで、テレビ離れが進む中テレビにどう戻ってもらえるかということで取り組んでいます。買い物弱者・少子高齢化などの地域課題があるなかで、ケーブルテレビ側からも何ができるかを考え、スタートを切った取り組みです。

番組視聴

「伊那市ドローン配送事業紹介」(10分番組)
「ぐるっとタクシー」(5分番組)

自主放送番組ついての意見

「伊那市ドローン配送事業紹介」(10分番組)
「ぐるっとタクシー」(5分番組)

自主放送番組ついての意見

小澤委員:伊那市との取り組みについて分かりました。現在、ケーブルテレビの加入率はどうなっているのですか?

社長:6割の世帯が加入しています。加入していない人にもテレビで注文などはカバーしています。

池田委員長:加入率6割はどの程度浸透していると考えられますか?

社長:県内では一般的な割合だと思います。都市部だと下がる傾向にあります。

北原委員:買い物・タクシーのサービスを利用しています。スタッフの皆さんは大変だと思いますが、長谷は商店もないですし、タクシーも街部まで出ると金額が高くなるのでありがたいです。

小池委員:テレビで、買い物やぐるっとタクシー、遠隔診療、先進的なことに取り組んでいることはわかりますが、伊那市だけの取り組みですので、伊那ケーブルテレビの放送エリア全体に広がればよいと思います。

社長:今回の取り組みをできたら、箕輪町、南箕輪村にも広げたいと考え、社内組織を変えて、地域ソリューション課という部署を創設しました。またバックアップするITソリューション課も作りました。組織として会社として育てていこうと、伊那市だけではなくて今後、箕輪町や南箕輪村にも積極的に提案していけたらと考えています。

小池委員:箕輪町でもデマンドタクシーの関係は予算化しているという話を聞いていますのでそんなことが進んでいけばいいなと考えています。

堀委員:AIのタクシーも南箕輪村の南部小エリアで試験的に始めます。伊那定住自立圏で伊那・箕輪・南箕輪で一緒に交付金がいただけるので、それを使いながらだと思いますが、これからの計画についてはどうなっていますか?

伊藤:伊那市地域公共交通協議会が進めていますが、定住自立圏と放送エリアが重なりますので横展開して利便性向上につながればと思っています。

堀委員:4月には南箕輪村長選挙があります。新しいリーダーがどのような政策を打ち出してくるかということもありますので、ことあるごとに村長の考え方、政策などを発信させていただければと思います。お願いしたいのは、災害時の住民への情報発信にケーブルテレビのL字放送を使用していますが、避難所開設など住民への訴えなど視覚で訴えることができればと思います。

池田委員長:コロナの感染について県内情報の速報があります。ケーブルテレビを確認して感染状況を見ています。

社長:ケーブルテレビの一つの役割が行政の広報ということがありますし、安心・安全という意味では災害時の情報提供も各行政と連携を図っています。長野県ケーブルテレビ協議会が長野県と災害協定を結びますし、NHKと協定を結び、いろいろな形で連携を図りながら、地域の安心安全の最前線の情報提供ができたらと考えています。

那須委員:行政と地域課題に対して連携して素晴らしいなと思います。これらの取り組みにより、加入率は増えていますか?

社長:企業のイメージアップにはつながったと思います。STBやインターネットも、今回の事業の一環で増えつつあります。当社はスマートフォンサービス(MVNO)も行い、ぐるっとタクシーの運転手の方にご利用いただいていて、加入促進でも少しずつ成果が出ています。

小澤委員:MVNOは私も使っていますが細やかなサービスしてくれています 。新しい事業で混乱しないようにしてもらえればと思います。

伊藤:タクシーではコールセンターを請け負っていますが、利用予約が時間集中してしまうのでどのように分散するのかが難しいところです。あとは順調だと思います。

池上委員:ゆうあいマーケット・ぐるっとタクシーは伊那市の事業で連携・協力をしていただきありがたいです。ぐるっとタクシーは10月に市内全域に広がります。身近なケーブルテレビと連携することによってさらに普及し多くの人に使ってほしいです。
前回の審議会の中で意見があった「VC長野を放送してほしい」「子どもたちのクラブ活動を放送してほしい」といった意見が確実に放送されているのが評価されるべきだと思います。
ステイホームでテレビを見る機会が増え地元の話題がニュースで毎日放送されているので身近に感じます。ケーブルテレビの必要性がさらに見直されると思います。
伊那市は、昨年2月にテレビ東京と包括連携を結び移住定住の取り組みをキー局から首都圏の人にも知ってもらえるよう進めています。
伊那ケーブルテレビのアナウンサーにテレビ東京の番組に出演してもらったり、新型コロナでテレビ東京の取材班が来れない中で、伊那ケーブルテレビの皆さんに取材してもらい素材提供をして頂くなどの連携がありがたいです。

 

池田委員長:ニュースは「スマホでいいよ」という人が増えていますがケーブルテレビをスマホでは見ることができないですね?

社長:「伊那谷ねっと」というポータルサイトでは一部ですが動画配信しています。若い人たちはYouTubeを見ていたりもしますので、これから、YouTubeを使ってケーブルテレビをもっと見てもらう仕組みを研究しているところです。
逆にケーブルテレビでなくても情報提供できる可能性が広がっています。スマホやインターネットで地域情報を届けることが役目ですしテレビを囲む一家団欒を取り戻したいという純粋な思いもあります。


以上
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