第6回伊那谷FM放送番組審議委員会
【日時】令和7年7月16日(水)午前11時~12時
【場所】伊那市 伊那ケーブルテレビジョン株式会社 会議室
【出席者】委員総数 5名
出席委員数 5名
出席委員の氏名 池田 輝夫 委員長
池田 友美 委員
小池 喜志子 委員
酒井 高太郎 委員
鈴木 清次 委員
【放送事業者側出席者名】 伊那ケーブルテレビジョン 向山賢悟 代表取締役
伊藤秀男 常務取締役
平山 直子 取締役放送部長
稲田 久人 放送課長
【審議会次第】
・ 開会
・ 社長あいさつ
・ 池田委員長あいさつ
・ 自己紹介
・ 協議事項
(1) 自主制作番組「AI天気予報」について
実際に放送したものを聴いていただいてから審議していただく
(2)伊那谷FM全般について質問、要望など
(3)その他
・ 閉会
1. 向山賢悟 社長 挨拶
本日は、伊那ケーブルテレビのコミュニティFM「伊那谷FM」の番組審議委員会にご出席いただき誠にありがとうございます。
昨年8月の開局から早くも1年を迎えようとしており、コミュニティFMの事業としてのやりがいや課題も明らかになってきたところだ。
電波状況についても、送信・アンテナ設備の改修を実施し、現在専門業者による測定を進めているが、街なかを中心にかなり改善されてきた感触を得ている。
これまで支えていただいた皆さまへの感謝の気持ちを忘れず、今後も地域の声に耳を傾けながら、価値ある情報発信を続けていく。引き続きご支援・ご協力のほどよろしくお願いしたい。
池田委員長 挨拶
今、話があったように、まもなく1年ということで、せっかくできた地元のFM放送なので皆さんの意見を反映しながら、より良いものにしていくのが、この番組審議委員会の使命かとも思う。ご協力お願いしたい。
池田委員長
協議事項に入る。
「AI天気予報」について、実際に放送したものを聴いてから審議に入りたいと思う。よろしくお願いしたい。
平山部長
お手元にお配りさせていただいた7月の伊那ケーブルガイドの1ページ右側に伊那谷FMのタイムテーブルが掲載されている。
青色の線がついたものが2分間の伊那ケーブルテレビのフラッシュニュースとCMなどを流すインフォメーション。続いて天気予報を2分間で流している。
3分、5分もあるが、基本的に2分で放送している。
気象庁のデータを取得しAIが自動的に変換してその日の天気予報を放送するというシステムになっている。
<AI天気予報の視聴>
池田委員長
これはテレビと同じか?
平山部長
こちらはラジオ専用のAIアナウンサーの読み上げになる。
情報元は気象庁で、テレビはウェザーニューズを利用している。
池田委員長
AI天気予報、またFM全般に関してご意見はあるか。
酒井委員
普段なかなか聴けていないのでAI天気予報は初めて聴いた。
AIだが、流暢で問題なく聴き取れると思った。
気象庁の情報がどのようになっているか分からないが、どのあたりの地点を基準にしているのかと思った。
気象庁の発表で難しいかもしれないが、昨今ゲリラ豪雨などがあるので気になった。
平山部長
ゲリラ豪雨など局地的に集中豪雨が出て警報、注意報などが発表された場合は「現在警報が発表されています」「大雨特別警報が発表されています」といった情報が割り込みで入る。
鈴木委員
AIは違和感なく聴けた印象だ。
気象庁から入手した情報を放送しているということだが、1日5回放送があるが喫緊の情報を流しているか?
また警報など防災でFMを使うというのも考えていく必要があると思った。
平山部長
気象庁が発表する時間は午前5時、午前11時など決まっているが警報・注意報などは最も新しい情報が流れている。
小池委員
伊那地方という広い意味の天気予報だと思う。
この地域は町の中でも北と南で全然違う状況がある。そこまで要求するのは無理だろうと思うができるだけ細かい情報提供ができるとよい。
ケーブルテレビを見ると、警報が出た時には画面に文字が出る。
テレビは見ている可能性があるが、FMの場合は聴いていないことが考えられるので、まずはFMを聴くということに慣れていかないと、せっかく良い放送を流していてもだめだと感じる。FMの場合はスイッチを入れていないことには聴けないのではないかと思う。
平山部長
以前にも伊那地域というくくりだけではなく箕輪町、南箕輪村というようなそれぞれの天気予報はできないかというご提案をいただき検討してみたが、基本的には同じであることが多く、それを切り分けるのが困難であり現在のところ止まった状況である。
また気温もほぼ差がない状況で、3市町村を細かく伝えるのは難しい。大いに差がある日であるとか、そういった日に限るなど検討したいとは思っている。
伊藤常務
私は7月1日に土砂降りの雨が降ったときに車で86.7MHz伊那谷FMを聞いていた。番組に割り込んで、「土砂災害警戒情報が発令されました」という緊急情報を聴くことができた。
普段から車のFMラジオの周波数を86.7MHzにしておいていただくことが大切だと思いうので、お願いしたい。
池田委員長
車の場合は聴いている人も多いと思う。
北原委員
私も車を運転しているときに聴くというかたちで、なかなか1日を通してラジオを聴くという習慣はない。今、天気予報を聴かせていただき、AIはコンピューターがしゃべっているというイメージが強かったが流暢で、人がしゃべっているような発音をしていて、ご苦労されているのかなと感じた。
平山部長
AIアナウンサーを提供している業者は天気予報を得意としている。
声はアナウンサーが4人いて、その声を多数録って繋げるようなシステムになっているので、実際に人の声が使われている。
天気予報については、自動的に、我々が何もタッチをせずに情報を取得次第、放送している。
ただフラッシュニュースについては、我々が文字を打ち込み、発音がおかしければカタカナや漢字を変えて直す作業を行っている。
小池委員
災害につながるような雷について、先日私が住んでいるところは少しの時間で3回停電した。
少し離れたところは停電をしなかったというような状況があるので、災害につながるようなときは割り込んで緊急に入っていただくと嬉しいと思う。
テレビは停電してしまうとそれで終わりだが、ラジオの場合は繋がっているので、私は災害時には必ずラジオをかけている。
そういったことからも、災害に備えてラジオを聴く習慣をつけた方がよい。
池田委員長
いざ災害になればテレビよりラジオの方が、持ち運びができて電源もいらないので良い。
災害対応は日常から取り組みをしていると思うし、市町村とも協定を結んでいるので、テレビも含めて災害対応をお願いしたい。
平山部長
「高齢者等避難」が出た場合に生放送の準備をする。
「避難指示」が出るような状況の場合は自動的に生放送をするということを各市町村と協定で結んでいる。
そういった際にはスタッフは招集をかけ生放送に備える。昨今の災害状況は予測ができずスピードも早いので、招集をかけて集まったころには、災害が発生してしまっているという状況も見受けられる。対応が難しいところもあるが、初動としてはAIにがんばってもらって出来るだけ早く駆け付け災害放送につなげていきたいと考えている。
池田委員長
他局のテレビで「今雨は降っていますか?」というような番組がある。「飯田で雨が降っている」とか「長野が晴れている」とか。上伊那だけでは難しいと思うがそのような取り組みはどうか。
FM放送に一番期待しているのは、災害のときにどんな対応をしてもらえるのかということだ。
伊藤常務
災害マニュアルを作成しており初動からフェーズによってどんな人員を集めてやるかという取り決めを行っている。
テレビの時代に整備をしたものだが、この度はFM放送をスタートさせるということで、バージョンアップさせてFMを加味した災害マニュアルというものを整備し基本的にはそれに基づいた対応になろうかと思う。
ただ細かい情報というのは地域それぞれ違うので、情報の出所はどうしても伊那市、箕輪町、南箕輪村に発信元になっていただくことになる。ぜひそんな際はご協力をお願いしたい。生活密着のFMなので細かな情報を頂戴できたらと思う。
我々もがんばりますので、一層のご協力をお願いしたい。
池田委員長
災害のときは各市町村で対策本部を立ちあげると思うがケーブルテレビ・FMとの連携が一番大事だと思う。
きょうお集まりの委員の皆さんは広報が担当なので、ぜひ、災害の担当部署にケーブルテレビやFMに繋げるような連携をしていただきたい。
小池委員
行政の担当が違うかもしれないが、ラジオを持っていないという方が多くいるのではないかと思う。
今、非常に良いラジオがあって、電灯とラジオ、緊急ブザー。ものすごい音がするが、そういったものがセットされた持ち運びができる簡単なラジオがある。
例えば停電になっても灯りとして使えるし、ラジオを入れておけば放送も全部入るので、そういうものをまず用意をしてほしいと思う。
災害があってFMで放送したところでキャッチするものがないと全然だめだと思うので、ぜひ役所で防災のグッズを揃えるような取り組みもしていただけるとありがたい。
鈴木委員
行政側がしっかり発信が出来ていないのではないか思う。
先ほど小池さんがおっしゃったように箕輪町で停電があったといっても役場の防災担当が報道機関にきちんと情報提供しているかというと発表していないと思う。
私の家でも停電になっていても情報が何もない。
住民にしてみればどこに問い合わせていいか分からない。行政側がしっかり伝えるというのが一つだと思う。
もう一点は、今回AIがテーマで、どのような情報を伊那ケーブルに送ればそのままAIで読んでもらえるのかというようなことを、また危機管理にも教えてもらえればと思う。
今、気象庁からの情報をダイレクトで流せるという話だったので、Word形式でもなんでも、すぐ送れるので周知してもらえればと思う。
箕輪町でも停電があることは知っているが何も情報が報道機関に流れていないのではないかと思う。
池田委員長
どういう仕組みにするかは難しいかと思うが行政とケーブル・FMとの今後の課題になるとは思うので、各市町村の担当部署に伝えてほしい。
鈴木委員
箕輪町は警報が出ると危機管理の担当は集まるが広報担当は招集がかからない。
そうすると危機管理の担当から情報を流せるような仕組みが必要かなと思う。
酒井委員
伊那市の場合は安心安全メールをメインにしているが、現在2万5千件ぐらい登録がある。 そこには危機管理課から直接、停電情報も含めて流すようにしている。
それと同じ情報をLINEでも流すようにしていて、おそらくケーブルテレビでもその情報をテレビやラジオで流していただいていると思う。
そういうときは情報が錯綜するのでどこにどう発信されているのかよく分からないという状況も出てきていることもあると思う。
池田委員長
メールでは流れてくる。私も南箕輪村在住だが伊那市のメールも入るようにしている。あれはかなり細かいものを出していると思う。
平山部長
先ほどの緊急割り込みの件だが、気象庁以外にも伊那市、箕輪町、南箕輪村の発信されるものを出している。
「避難勧告」「避難指示」「クマ出没」など人命にかかわるものということでいくつかピックアップしているが、停電は入っていなかったと思う。
停電情報も入れられるよう業者と相談していく。
定型文が必要になるが、自動的に出すにあたって、これは出してほしいというご要望があったら対応できるのでお寄せいただきたい。
池田委員長
最後に向山社長に一言お願いしたい。
向山社長
今日は貴重なご意見をありがとうございました。
大きなテーマが「AIの天気予報」だったが、まずAIが話している内容は違和感なく聴いていただけるということで安心した。
また天気予報とか災害情報はやはり信頼性と即時性が重要になってくると思うので、しっかり担保がとれるような形で運営していかなければならないと思う。
あとは、情報を発信することも重要ではあるが聴いてもらえなければ役に立たないわけで、さらにその情報を聴いてもらってどうやって動いてもらうのか、といったところまで意識して情報発信に努めてまいりたいと思うし、FMを日々の生活のなかで聴いてもらえるように工夫をしていきたいと思うのでよろしくお願いしたい。
池田委員長
ありがとうございました。
これで今日の協議は閉じさせていただきます。
以上
【審議機関の答申又は意見の概要の公表】
公表の方法
・事務所への備置き
・自社ホームページhttps://www.inacatv.co.jp/への掲載
公表内容
・上記議事録内容
公表年月日
・2025年7月30日
第6回伊那谷FM放送番組審議会議事録
サポート・お問い合わせ
お電話でのお問い合わせ
0265-73-2020
営業時間
月曜日から土曜日(祝日を除く)
9:00~18:00
インターネットご加入の技術的なお問い合わせ
0120-973-313
月曜日から土曜日 9:00~21:00
日・祝日 10:00~19:00
ケーブルプラス電話故障等のお問い合わせ
0120-929-903
FAXでのお問い合わせ
0265-76-3934
※ご送信いただいた個人情報はご質問及びご要望への回答の為に使用させていただきます。
※ご返信にお時間のかかる場合がございますので、お急ぎの方は直接お問い合わせください。